こんにちは!カレッジノート(@collegenoteinfo)です!
大学生になると授業の単位を楽に取れないかと一度は考えると思います。
そんな中で「代返」という言葉を耳にする人も多いでしょう。
しかし、代返は大学の処罰の対象です。
今回は、代返による大学からの処分についてまとめていきます。
・代返をしている大学生
・代返を頼まれる大学生
1.そもそも代返とは
代返とは、他の人が本人に代わって授業に出席をすることです。
大学生になると聞くことの多い「ダイヘン」という言葉ですが、漢字で書くと「代返」となります。
略語ではなく「代返」という言葉で知られていますが、「代理で返事をする」という意味だと思うとわかりやすいでしょう。
大学生になると、どうしても出られないが出席日数を稼ぎたい講義や、事情があって講義をサボりたいけど出席点が欲しいということがあります。
現在では出席の取り方が変わってきており、QRコードやメール送信などの方法で出欠が取られることが増えてきています。
しかし、スマホが普及する前までは、基本的には出席表に名前を書くか教授の呼びかけに声で応えるというのが一般的でした。
これらのアナログな方法の場合に、友達に依頼して代わりに出席をしてもらう「代返」という風習ができました。
2.代返が学校にバレた場合
代返は大学生にはありがちなことと思われていますが、立派な不正行為の一つです。
もしも代返が教授や学校の職員にバレた場合、代返を依頼した人はそれ相応のペナルティを受けることを覚悟しておきましょう。
代返は不正行為の中でも計画的で悪質なものと認識され、日本の法律に当てはめれば、刑法233条の偽計業務妨害に当たります。
この罪は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金が課せられるほどの重い刑罰を受けるものです。
みんながやっているから大丈夫だろうと思っていても、あまり悪質な場合には不正行為として検挙されるかもしれません。
とはいえ、代返を依頼した学生に対してこのような刑罰が課せられることはあまりなく、以下のような処罰が学校の規則に則って下されることが多いようです。
また、代返は依頼された側にもペナルティが与えられる可能性があります。
2.1 単位を剥奪される
もっとも軽い処罰と言えるのが、代返が発覚した講義の単位の剥奪です。
代返が発覚した場合には、その講義の単位は諦めることになると思った方がいいでしょう。
中には説教だけで済ませてくれる教授もいますが、それは教授次第です。
2.2 その学期の単位が全てなかったことに
大学によって2期制、3期制などありますが、その学期に取得予定の全ての単位を剥奪される可能性もあります。
一つの講義で代返を頼んでいる学生は、ほかの講義でも代返を頼んでいる可能性は高いとみなされてしまいます。
代返をしてバレた場合には、これまで積み上げてきた信用を失うほどの出来事なのだということを深く意識しましょう。
2.3 その年の単位が全てなかったことに
規則によっては、その年の全ての単位を剥奪される可能性もあります。
一年分全ての単位がなかったことになるのですから、学生にとっては相当な痛手です。
この場合は必須科目の単位も落とすことになるため、留年も覚悟しなければなりません。
2.4 留年になる
学校から即時留年を言い渡される可能性もあります。
ただ留年になるというだけでなく、単位を剥奪されたうえでの留年ということも考えられます。
代返は手軽にできてしまい防ぐのもむずかしいため、見つかった場合には厳罰が処されると考えていた方がいいでしょう。
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2.5 最悪の場合退学になる
と考えるのは甘いです。
それまで取得していた単位を全て失い、さらに退学ということもありえます。
先述していますが、代返は計画的かつ悪質な不正行為とみなされますので、依頼した側もされた側も、退学になる可能性があります。
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3.代返についての調査結果
2016年の調査では、代返を頼んだことのある学生が25%を超えていました。
代返をしたことがありますか?
・ある 103人
・ない 300人
しかし、最近の出席のデジタル化を背景に代返をする大学生は減少傾向にあります。
QRコードなどのほかに、学生証を使用したカードキー形式のものなどが出欠を取るのに使われ初めていて、そもそも代返をできる環境になくなりつつあります。
3.1 代返を頼まれる人も多い
マイナビの調査では、代返を頼まれた経験のある人は4割もいることが分かっています。
代返を頼まれたことがありますか?
・ある 120人
・ない 180人
代返を依頼する人の割合が2割から3割程度なのに対し、代返を頼まれる人がおよそ4割います。
代返を頼む人は一定数ですが、頼まれる人はいつも決まっているわけではないということ、また、一人の人から複数人に依頼されている可能性があるということを意味しています。
自分は代返を頼んだことはないが頼まれることはある、という学生もたくさんいるのです。
4.代返をしたことがある人は多い
未だに2割~3割の学生が代返を依頼したことがある、という事実もあります。
代返を依頼するのは、以下の4つのが主な理由です。
- 寝坊・遅刻
- 親族の不幸
- 用事
- サボり
4.1 寝坊・遅刻
朝起きられなかった、二日酔いしてしまったというときに代返を依頼するというのはよくある代返の理由です。
大学生になると夜遅くまでの付き合いがあったり、研究のために夜ふかししてしまい、翌朝起きづらいこともよくあります。
寝坊のために遅刻が決定してしまったとき、いつもは出席している講義の代返を友達にお願いすることがあるようです。
4.2 親族の不幸
家族の不幸は、教授に申し入れれば後からでも忌引き扱いになる可能性がありますが、慌てて代返を依頼してしまう学生もいます。
出席日数がギリギリの学生にとってはその1回が死活問題ということもありえますが、不正行為をおかすよりも、正式に忌引きとしてもらうほうが賢明な判断と言えます。
大人数で教授とのコミュニケーションが取りづらい講義もあるかもしれませんが、日々の中で教授との関係が構築できていれば、困ったときにも相談できるはずです。
4.3 用事
履修している講義よりも優先させたい用事がある場合にも代返を依頼することがあります。
- ほかの人が休んでしまい急にアルバイトを頼まれた
- 研究室の用事がある
- 学外での活動がある
などが理由に当たります。
本来であれば講義を休むなら欠席になりますが、代返をしてもらうことで出席扱いにしてほしいと思っている大学生もたくさんいます。
4.4 サボり
なんとなく行きたくない、という理由で代返を頼むこともあります。
- 家でゲームをしていたかった
- 行かなくても大丈夫そうだから行かなかった
など理由は様々ですが、特に用事もなく代返をする人もいます。
5.代返についての注意点
代返をしたくなる学生や、軽い気持ちで引き受けてしまう学生はたくさんいますが、代返はすでに述べたような不正行為とみなされます。
代返をしたい、引き受けてもいいと感じている学生は、以下の注意点を参考にしてください。
5.1 協力した者も処罰の対象
代返は、依頼して休んでいる学生だけの罪ではありません。
代返を引き受け、加担した時点で、同等の罪に問われる可能性があります。
依頼した人、された人の両方が全単位を剥奪されたり、最悪の場合には退学処分となってしまいます。
親切心のつもりがそのような処罰の対象となってしまっては、その後の友達との関係も劣悪なものになり、将来への展望もすっかり変わってしまいます。
5.2 代返で留年・退学すると信用がゼロに
ペナルティが代返した講義の単位剥奪のみであれば、ほかの講義で取り返したり、単位不足のための留年で済むかもしれません。
しかし、代返のために単位をなくしたうえ、即時留年や退学を強制されたときには、最終学歴が高卒となるだけではありません。
代返という退学の理由から社会的信用を失った状態での社会人デビューとなります。
代返してもらうと、代返をしてあげるとどうなるか、しっかり予備知識を持っておくことで、実際にお願いするときや頼まれたときの対応に困りません。
6.代返あるある
代返をやったことのある人なら分かるあるあるをまとめました。
悪いこととはいえ、やったことのある人は多くいるのも事実。
代返をしたことがあれば共感できるあるあるです。
6.1 友達の声を真似て返事する
返事をする方法で出欠を取る場合には、なるべく友達の声を真似て返事をします。
机に突っ伏して下を向いていると、誰が返事をしたかわかりづらくなるのもあるあるです。
大人数の講義であればこの方法はかなり効果的ですが、少人数の講義では通用しない場合も多いので気をつけましょう。
6.2 友達の書き方を真似る
出席表に名前を書く方法では、できる限り友達の筆跡に似せて書きます。
おそらくほとんどの教授がそこまで筆跡を気にしていないので、友達の書き方を真似て書けばバレない可能性が高いのです。
名前だけでなく、日付や講義名の欄がある場合には、それらも同様に似せます。
6.3 代返の重複でバレる
バレるパターンのあるあるです。
よく代返を頼んでいる人は、誰に頼んだかわからなくなったり、複数人に同じ講義の代返を頼んでしまうことがあります。
この場合、複数人が同じ人の出席表を出してしまうことがあり、そのせいで代返がバレたりします。
筆跡から誰が代返したかがわからなければ、依頼された人は処罰を逃れることができます。
代返を依頼した人は、頼んだ時点で教授に呼び出されることを覚悟しておかなくてはなりません。
6.4 複数人の代返を頼まれる
必須科目だが関心がない、用事がある、寝坊したなどのさまざまな理由から、複数人から同じ講義の代返を頼まれることがあります。
と一度思われるといろんな人から代返を頼まれることがあります。
声で返事をする場合には、高低差をつけていろいろな声音を使ったり、筆跡もみんなために使い分けたりと苦労が絶えません。
友達のことを思って、思い切って断るのも考えましょう。
まとめ
以上、大学生の代返事情と、バレてしまったときの処分についてまとめました。
代返は気軽にできてしまいますが、悪質な不正行為とみなされやすいです。
頼んだ本人だけでなく、頼まれた友達にも罰則が下されるとわかっていれば、気軽に頼めるものではありません。
大切な友達との関係を壊さないためにも、代返についてよく考え、自分の出欠は自分で管理できる大学生になりましょう。