こんにちは!カレッジノート(@collegenoteinfo)です!
大学に入学したけれど、さまざまな理由から中退するべきか考えることもあるかと思います。
大学中退はその後の人生にも大きく影響を与えることがあります。そのため、親との相談も不可欠です。
それでも大学中退を考えている方のために、中退までの手続きの流れや、注意点などをまとめました。
1.大学中退の手続きや順序
大学を中退したいと思った学生はまず、実際に中退するときにはどのような流れになるか知っておくといいでしょう。
ただ通うのをやめただけであれば中退にはならず、留年扱いになります。次年度も授業料を納める必要が出てきます。
本気で中退するのであれば、きちんと以下の順序を踏んでください。
- 中退していいのか考える
- 親に中退の相談をする
- 退学届けをもらいに行く
- 退学届けの項目を埋める
- 保護者のサインをもらう
- 指導教員と学年主任のサインをもらう
- 場合によっては教員との面談も
- 退学届けを提出する
1.1 中退していいのか考える
中退を思い立った理由を考えてみてください。
- 学費が払えない
- 授業に魅力を感じない
- ほかにやりたいことが見つかった
- 早く働きたい
上記のようにさまざまな理由があるかと思います。
しかし、それらの理由で今すぐに中退する必要があるかどうか、一度状況を整理することをおすすめします。
- 奨学金を受ければ学費をまかなえる
- 籍を置いたまま学外の活動や留学をする
- 休学してやりたいことをやってみる
- 学生のままで働けないか検討する
このように中退を回避しつつ、現在の状況を改善していく方法も見つかるかもしれません。
1.2 親に中退の相談をする
考えた結果、それでもやはり中退以外に道がない場合もあります。
その場合はまず親に中退を考えていることを打ち明けましょう。
初めから「中退します」と決定事項のように言うのでなく、「中退を考えてるんだけど」とあくまで相談の形を取るといいでしょう。
子どもをよく知る親ですから、自分では考えつかないような助言がもらえる可能性もあります。
中退を決断するのも、親の承諾を得てからにする方が角が立ちません。
退学後も親は良き相談相手となってくれますから、しっかりと話しあってください。
1.3 退学届けをもらいに行く
大学の学生課、学務課、教務課など、大学ごとに差がありますが、「退学届け」という書類をもらうことができます。
と言えばもらえます。
場合によっては、理由など軽く尋ねられる可能性があります。
また、入院中などの理由で大学に出向くことが不可能な場合には、大学に電話することで郵送してもらえる場合があります。
手続きの方法で分からないことがあれば、大学側に相談してください。
退学届けを出すとは言え、大切な学生ですから、きちんと対応してもらえるはずです。
1.4 退学届けの項目を埋める
氏名や学部、学科等の、学生を特定するための情報の項目があるので埋めます。
取得単位数を書く場合は、退学届けをもらった部署で尋ねるといいでしょう。
ほかに、退学の理由を書く欄があるのが一般的です。
退学の理由は「一身上の都合」と書いておけば大丈夫です。
1.5 保護者のサインをもらう
多くの場合、保護者の署名と印が必要になります。
親との相談を怠ると、親はこの段階で突然退学を告知されることとなります。
話せば納得してもらえる場合でも、急なことだと怒られたり、退学を承諾してもらえなくなるので、しっかり話しあっておいてください。
項目の埋め方で分からない箇所があるときも、学生課、学務課に相談に行くといいでしょう。
1.6 指導教員と学年主任のサインをもらう
保護者だけでなく、指導教員や学年主任のサインも必要となることがほとんどです。
後腐れなく、消えるように辞めたいと思う学生も多いかもしれませんが、お世話になった教員にもきちんと説明しましょう。
講義や研究で忙しい教員に時間を割いてもらうのですから、アポイントを取って失礼のない態度で応じてください。
惜しまれるかもしれませんが、筋の通った内容であれば教員もやむなしと感じてくれるでしょう。
退学後も繋がりを持っておきたい教員であれば尚更です。
中退という書類上の事実があっても、対応が誠実な学生は可愛がられるものです。
1.7 場合によっては教員との面談も
届けの書面上では「一身上の都合」で構いませんが、それとは別に面談を行う場合があります。
サインをもらうときに10分程度の面談を考えておくと無難です。
ここでは考えていることをざっくばらんに話すほうがいいでしょう。
とくに成績優秀な学生には、金銭的な問題などが原因であれば、大学側がいろいろと助言をくれる可能性もあります。
とはいえ、自分は成績優秀ではないからと、おざなりに済ますのはやめましょう。
退学届けは提出後、教授会という会議にかけられます。
ここで実際に退学を認めるかどうかが話しあわれますので、くれぐれも面談を雑に済ますのはやめておいてください。
また、行くのが面倒くさいからといった努力不足やネガティブな内容は、いくら率直な考えとはいえ悪い印象を与えますので注意しましょう。
あくまで未来に対して前向きな退学であることを伝えると、教員も背中を押してくれます。
1.8 退学届けを提出する
届けをもらった部署に退学届けを提出します。
実際に大学から許可が出るまでは時間がかかりますが、実質的に中退が決まるのはこの日と言えます。
学生証の返却や、継続の奨学金をもらっている場合には停止のための書類を提出して、大学での手続きが終了となります。
この後、教授会で審議され「退学許可通知書」が来れば正式に中退を認められたことになり、学生という肩書きから外れることになります。
2.大学中退は後悔することもある
義務教育でないとは言え、大学中退は人生の大きな決断です。
中には中退して後悔したと感じる人もいます。
大学中退した人は、どのようなことで後悔を感じるのかをまとめました。
- 通ったぶんの学費が無駄になった
- 最終学歴が高卒になった
- 就職に不利になった
2.1 通った分の学費が無駄になった
講義で得た知識や技能はいつか役立つかもしれませんが、学費を無駄にしたという後悔を感じる人は多数います。
中退に踏み切るまでの年数が長いほど、この後悔は大きいでしょう。
入学金や授業料、交通費等、大学に通うために使ったお金の額を一度計算してみてください。
それだけのお金を自分でカバーするには、どれくらい働かなければならないかすぐにわかります。
2.2 最終学歴が高卒になった
中退をした人の最終学歴は高卒になります。
高卒者と大卒者では初任給にも差があります。
また、社会的にも信用度合いが下がりますし、この先の人生でその差を感じることも多いでしょう。
2.3 就職に不利になった
就職するときに中退というイメージがつきまとい、不利になったと感じる人もいます。
面接が上手くいけば就職も可能かと思いますが、競争率の高い企業では、きちんとした理由が書かれてないと書類審査で落ちることもあるでしょう。
また、大学で学んでいた専門知識があっても、高卒者として扱われるため、就職に活かせない可能性もあります。
3.中退しても後悔しない人もいる
中退というと悪いイメージが強く、
と考えがちです。
しかし中退者でも、中退してよかった、後悔していないと感じる人がいることも事実です。
後悔していないということは、中退にメリットを感じているということです。
具体的に中退することのメリットをまとめました。
- やりたいことができる
- 授業料を支払わなくて良い
3.1 やりたいことができる
学生の中にも、起業したい、海外で働きたい、職人に弟子入りしたいなど強い意志を持っている人もいます。
行動するために、学生という身分がむしろ足枷となる可能性があります。
学生のうちから活動していたが本格的に情熱を注ぎたい、といった将来を見据えた中退者は中退してよかったと感じることがあります。
3.2 授業料を支払わなくて良い
なんらかの理由で大学に通えない、大学に通うよりもしたいことがある場合に、授業料が負担となります。
国立などの大学では休学時に授業料を納めなくてよいところもありますが、私学など大半が休学中も授業料を納めることになります。
親に出してもらうにせよ、奨学金を借りるにせよ、大きな負担には違いありません。
金銭的に余裕のない学生の場合は、大学を辞めることで授業料という負担から逃れることができます。
これだけでも大きなメリットだと感じることが多いでしょう。
授業料を納める代わりに、大学を辞めてやりたいことにお金をかけられるようになれば、その後の成功に繋がる可能性もあります。
まとめ
以上、大学生が中退する際の手続きの流れと、中退者が後悔すること、中退のメリットについてまとめました。
まずは中退したい理由があっても一度状況を整理し、中退せずに問題を解決できないかを考えましょう。
また、中退は自分の意思だけでなく、親や教員と相談した上で承諾をもらってから決めてください。
後悔する人もいますが、中退しても成功している人もたくさんいます。
どのような進路を選択するにせよ、未来に希望を持って歩んでください。