こんにちは!カレッジノート(@collegenoteinfo)です!
大学生は学生ですが、バイトやインターン、就活では敬語が使えることが必須のスキルとなります。
とはいえこれまで使わなくても困らなかったという経験則から、
かと思う学生も多いでしょう。
ここでは、大学生が敬語を使えない場合に想定しうるデメリットや間違えやすい敬語を中心にまとめています。
また、どうすれば敬語を勉強できるかについても紹介していますので参考にしてください。
1.大学生で敬語を使えないデメリット
現役合格した大学生は未成年ですが、在学中に成人を迎えることがほとんどとなります。
大人の社会では目上の人や年齢が上の人に対して敬語で話すのは当然のことですから、大学生とはいえ敬語がまったく話せないことはデメリットとなります。
具体的には以下の4つのリスクが主なデメリットとして考えられます。
- 就活でマイナスイメージになる
- バイト先で怒られる
- サークルで先輩に怒られる
- 学校の先生に怒られる
1.1 就活時にマイナスのイメージ
就活では社会人としての素養があるかどうかを常に見られています。
学生という肩書きは通用しません。
社内だけでなく営業先やお客様に対してどのような言動を取る人間なのかが試されます。
面接で丁寧な言葉遣いや正しい日本語、敬語を使えることは社会人として基本です。
できたからプラスになるものではなく、できて当然、できなければマイナスイメージがつくと考えておきましょう。
1.2 バイト先で怒られる
学生にとってアルバイトは大きな責任を負うことなく賃金を得られるものと思いがちです。
しかし、バイトであってもその企業の社員には違いありませんし、仕事上の相手は学生だからといって大目に見てくれることはありません。
飲食店で、ぶっきらぼうな口調やおかしな敬語を使う学生バイトがいると、やはり場の空気が悪くなりますし、客からクレームがつく可能性もあります。
敬語が使えないというだけで、先輩や上司、社員から怒られるかもしれないデメリットを負うかもしれません。
あまりひどい場合は面接の時点で落とされ、希望のバイトに就くこともできないかもしれません。
1.3 サークルで先輩に怒られる
大学生にもなると先輩後輩といっても同年代の若者ですから、つい敬語を忘れてしまいがちです。
人によっては浪人や留年しており、同じ年齢の先輩後輩がいることも珍しくありません。
しかし、先輩は先に大学に入ったわけですから目上の人として扱われたいものです。
また、サークルの活動内容によっては対外交渉が必要なものもあり、敬語が使えないことで怒られる機会もあるでしょう。
1.4 大学の教授に怒られる
大学の教授の中には世間的に周知されていなくても、専門分野の権威と呼ばれるような人であることも少なくありません。
付き合う人も一流の人々であることも多く、そんな中で敬語も使えない学生がいると失望する教授もいます。
どんなに性格的にむらがあっても研究に熱心で、きちんと人と話せる学生であれば、その道のプロと話す機会や共同研究に取り組む機会を与えてもらえるかもしれません。
敬語ができないことで教授から反感を買うと、その先の道が断たれてしまうこともあるかもしれません。
2.企業人事で学生の敬語が気になる人は多い
実際に「企業の人事担当者に敬語やマナーについて気になることがありますか?」というアンケートを実施したところ、以下のような結果になりました。
実に約70%の企業人事が気になることがあるとしています。
企業人事としては、明確に採用基準としてはいませんが、最低限の敬語やマナーは欲しいと思っているのです。
以下は、企業人事が面接で気になってしまう大学生の敬語の使い方の一例です。
- 尊敬語と謙譲語が混ざる
- 会話の中に若者言葉が混ざる
- 返答がフランクすぎる
- 父親のことを「父」でなく「お父さん」と言ってしまう
特に尊敬語と謙譲語の間違えや、会話の中に若者言葉が混じっているのは意識しないとなかなか直らないでしょう。
日頃から喋る時に、意識していると面接でも出ることは少なくなります。
3.大学生がよく間違える7つの敬語
バイト先などで敬語デビューを果たした大学生は、今までの人生で聞きた日本語で対応してしまい、間違った敬語を使用してしまうことが多々あります。
気づくことで正すことができますから、まずは自分が敬語だと思って使っている日本語が正しいかどうかを知りましょう。
ここでは大学生が間違えやすい7つの敬語を挙げています。
自分の敬語に間違いがないか確かめながら見ていってください。
3.1 「なるほど」
「なるほど」という言葉は、聞いた上で判断を下すのは自分であるということですから、むしろ目下の人に対して使う言葉です。
そのため、上司や得意先との会話で「なるほど」というのは好ましくありません。
どう言えばいいか困ったときは「そうですね」のように肯定するに留めるか、「仰るとおりです」という言葉を覚えておくといいでしょう。
3.2 「させていただいております」
「させていただく」や「○○いただいております」という言葉には、二つの使い道があります。
- 相手の許可が必要なとき
- 相手に利益があるとき
そのため、とくに相手の許可が必要でない場合や、相手に不利益なことについては「○○としております」のような形がベターです。
「させていただいております」という言葉は丁寧なようでいて、とても恩着せがましく感じられるものです。
なるべく使わないようにし、上記の使い道のように、必要な場面に応じて使い分けるようにしましょう。
3.3 「○○なんですけど」
元は「○○なのですけれども」でしたが、徐々に砕けた物言いが周知されています。
しかし、「○○なんですけど」という言い方には敬意が含まれておらず、言われた方も敬意を感じられません。
「○○なのですが」や「○○ですが」といった丁寧な言い方をするようにしましょう。
3.4 「すみません」
「すみません」という言葉は簡単に使えすぎてしまうために意味が希薄になりやすい言葉です。
実は誤った使い方をしている人が多い言葉です。
感謝するときも「すみません」、謝罪するときも「すみません」では示しがつかないのです。
感謝は「感謝致します」や「ありがとうございます」を使用し、謝罪には「申し訳ございません」を使用するといいでしょう。
「すみません」を崩した形の「すいません」は、もちろん使ってはいけない言葉です。
3.5 「大変参考になりました」
一見して間違いではないように感じられるかもしれませんが、「参考にする」というのは、自分の判断材料の一つとする意味で使われます。
これは目上の人からすると、随分上から目線な物言いだなと思われてしまう可能性があります。
「大変勉強になりました」ということで、目上の人にも無礼だと思われることがありません。
3.6 「どうしますか」
「いかがいたしますか」や「いかがいたしましょう」が正しい敬語です。
「どうする」という言葉には敬意が含まれていないため、同じ目線の相手に対しては使ってもいいでしょうが、目上の人に言うとよく思われません。
「いかがいたしましょうか」のような自分の言いやすい言葉を一つ見つけておくと、とっさのときにも言葉がついてきてくれるようになります。
3.7 「○○のほう」
「メニューのほうをお持ちしました」という言葉遣いの店員に出会ったことのある人は多いかと思います。
あまりに多くの人が間違えているのでだんだんと耳慣れてきていますが、明らかに間違った敬語です。
これは単純に「メニューをお持ちしました」で構いません。
敬語を使おうという努力は認められるかもしれませんが、間違った敬語は気づいたときに修正するのがいいでしょう。
4.大学生の敬語の勉強方法
大学生になったからといって、その日から急に敬語が使えるようになるはずがありません。
これまでの勉強がそうだったように、敬語も繰り返し学習し、トライアンドエラーを繰り返すことで上達します。
実際に敬語が上手な人はどのように勉強してきたか、4つの方法をご紹介します。
- 日頃から目上の人に使う
- 社会人と話す機会を増やす
- 本で学ぶ
- 敬語が上手な人を真似する
これらについてさらにまとめました。
4.1 日頃から目上の人に使う
先輩や先生など身近にいる目上の人には敬語で話すようにしましょう。
それで足りなければ宅配の業者や店舗の店員でも構いません。
とにかく場数を踏むことで、敬語に慣れてください。
そして身近な人であれば、自分の敬語はおかしくないですか?とはっきりと尋ねてみるのもいいでしょう。
4.2 社会人と話す機会を増やす
バイトでも学外活動でもインターンでもいいのですが、社会人と話す機会そのものを増やしてください。
敬語を話さざるをえない環境に自分を追い込むことで、敬語は上達します。
泳ぐためには水がなければ練習できないように、実際に敬語を話す環境にならなければ、なかなか身につくものではありません。
4.3 本で学ぶ
間違えやすい敬語については多くの書物が刊行されています。
最初から実践するのは心配だと思う人は、本で学ぶ方法もありでしょう。
一度でなく何度も読み返したり、自分が間違っているところに付箋をつけておいたりすると身につきやすくなります。
ある程度の文脈を求める場合には、時間はかかりますが小説などの中で敬語が使われているシーンを意識することでも学ぶことができます。
4.4 敬語が上手な人を真似する
この人のように敬語を話したい!と感じる人を見つけられると上達します。
常にその人の会話に耳をそばだて、どんなときにどんな言葉を使っているか学びましょう。
まとめ
以上、大学生と敬語との関係についてまとめました。
今は大学生とは言え、数年のうちに社会人になります。
今のうちに社会人としての素養を磨いておけば、ほかの学生と差をつけることができ、就活にも響きません。
間違えやすい敬語や敬語の勉強方法を参考にし、言葉遣いの美しい人になってください。